【感想・評価】『あしたは最高のはじまり』レビュー

洋画レビュー
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『最強のふたり』のオマール・シー主演のコメディ映画。

この映画でも、オマール・シーはひたすらに前向きな青年を好演している。

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紹介

あしたは最高のはじまりのストーリー

自由気ままに暮らしていたサミュエル。

「ザ・遊び人」という称号に相応しい彼のもとに、”行きずりの女”だったクリスティンが現れる。

彼に「この子はあなたの娘よ」と言い残して姿を消してしまう。

突然、父親となってしまったサミュエル。

彼はクリスティンの後を追い、グロリアと共にロンドンまでやって来るが、彼女の足取りはとあるパブで途絶えてしまい、残されたのは彼と娘だけだった。

仕方なく、彼は偶然出会ったベルニーと一緒にグロリアを育てることに…。

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感想

子供を育てるということ

実は家族のあり方を問う作品

私は「父子家庭の話」以外の事前情報を知らずに視聴しました。

なので、頭の中で勝手に「シングルファーザーのドタバタ奮闘記」くらいのイメージを持っていたのですが、実際はもっと深く、親子や家族のあり方を問う社会派な作品でした。

ほぼ無一文で父親になった主人公サミュエルが、悪戦苦闘しながらも娘グロリアを育てる。

「(崖から飛び降りる)肝試し」からも逃げたほど怖がりな彼が”娘に不憫な思いをさせないため”に危険なスタントマンの職に就き、安定した生活を確保する。

子を持った大人の意地や責任、サミュエルがそれを全うしようとする姿は非常に前向きであり、父親の愛情をたっぷりと受けて育った娘グロリアの天真爛漫っぷりも印象的でした。

娘を思ってこその秘密

実はサミュエルはグロリアに本当のことを話していませんでした。

“母に捨てられた娘”ではあまりにも不憫だと思った彼は、グロリアに「母は世界中を飛び回る諜報員だから今は会えない」とウソを吐いていました。

これはある種の「時限爆弾」であり、これにより彼は”遅かれ早かれ娘がこの事実に気づく”という恐怖と、”娘は母親の愛情を求めている”という現実の間で板挟みになります。

サミュエルの底抜けの明るさは苦悩の裏返しでもある。

親子のやり取りは微笑ましくもあり、「こうした時間も長くは続かない」という現実がずっしりと重くもあり、どの場面も儚くて切ない人生の一コマに見えました。

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まとめ

温かくもどこか切ないお話を描く良作のヒューマン・ドラマ。

コミカルなドタバタ劇で始まる映画ですが、最後は特殊な親子関係を通して「家族のあり方」をシリアスに描くハードな作品です。

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