【感想・評価】『ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間』レビュー

洋画レビュー
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イドリス・エルバ主演の恋愛映画。

邦題は”決死のサバイバル21日間”ですが、実際は2人の恋愛模様を中心に描く作品でした。

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紹介

ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間のストーリー

雪山で遭難事故に遭った見知らぬ男女が、力を合わせて雪山からの脱出を目指す。

その過程で2人の関係が少しずつ変化していく。

ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間の出演者

役者 役名
イドリス・エルバ ベン
ケイト・ウィンスレット など アレックス
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感想

ロジックが破綻している

映画の構図としては、ケイト・ウィンスレット演じるアレックスに、イドリス・エルバ演じるベンが振り回されるというものです。

とにかくアレックスが支離滅裂。

まず、2人が遭難した状況というのは非常に恵まれています。

機体の一部が住居として活用でき、ライターもあって食べ物も少し残っています。もっと言えばイヌもいますし、”冷凍保存された”パイロットもいます。

にもかかわらず、アレックスはこの恵まれた環境を捨てて下山すると言い張ります。

(ちなみにアレックスは足を怪我しているので松葉杖がないと歩けません)

さすがにベンもその主張には真っ向から反対します。

次の日、なんと彼女はベンが寝ている間に荷物をまとめて出て行きます。

この状況ではアレックスとベンは一蓮托生のはずですが、彼女は彼に何一つ相談せず、勝手に荷物を詰めて出て行きます。

もう、これはベンに対する死刑宣告ですよ…。

そして、極めつけは48分頃のシーン。

アレックスは松葉杖がないと歩けないにもかかわらず、この崖をなんとしてでも下りると言い張ります。

ベンは「迂回した方がいい」と優しく諭しますが、なんとアレックスは「やめてよ!」と大声を出してシャットアウト。

そして、「私が信じるのは自分の直感、度胸、ハートなの!」と言い切ります。

(ただただ、ベンが可哀想です)

このようなロジック的に破綻した展開ばかりです。

大自然が主人公たちに優しすぎる

“過酷な大自然を相手にしている”スリルは微塵もありません。

食べ物が尽きたかと思えば、運良く”肉”が向こうからやって来ますし、火はいつでもおこせるような状況なので凍えるような寒さに耐えることもありません。

たまたま雪山を進んでいたら丁度いい洞窟を見つけますし、必要なものが全て揃った無人のキャビンも容易く見つけます。

ウソみたいな話ですが、主人公たちが何かを食べた描写がほとんどありませんし、寒さや凍傷に苦しめられることもありません。

(“真冬にコンビニに行くくらいの服装”の時さえあります)

ここまで大自然が主人公たちに優しいのであれば、”無理して下山する必要はなかろう”という感じさえします。

この映画の本質は恋愛モノ?

この映画は”全く接点のない二人が奇跡的に出会い、遭難事故を通して仲を深めていく”ことを描く恋愛映画なのかも知れません。

そう考えると、サバイバルは二の次で、2人のコテコテした恋愛模様を描くこの映画の中身には合点がいきますし、終盤の展開にも納得できます。

原題は『The Mountain Between Us』。

二人の間に立ち塞がる”山”は人生における葛藤や苦悩を表現したメタファーなのでしょう。

邦題の”決死のサバイバル21日間”が完全にミスリードを誘っており、この映画にとっても、観る人間にとっても得をしない状況になっています。

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まとめ

“決死のサバイバル21日間”に釣られて観たので私にとっては完全に期待はずれでした。

ただ、”恋愛モノだと認識した上で振り返ってみる”とそこまで悪い映画でもないので、最初から「これは恋愛モノだ」と割り切れるのであれば後悔はしないと思います。

ネットの評価を観ても、遭難事故モノとして観た人は酷評し、恋愛モノとして観た人はある程度評価している印象を受けました。

とは言っても、ロジック的な破綻は誤魔化せませんが。

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